「嫌です」

「なんで…。別れたくないって
本当に伝えたら、伝わるかもしれないよ」

「でも、終わってしまうかもしれない」

「メイちゃん。今だって続いているの?」

「あやか先輩」

続いているのは、嫌な気持ちだけだった。

あやか先輩の一言に背中をおされて
あたし、気がつくと席を立っていた。

お財布から1000札を出して
テーブルに置くと
「いってきます」
と外にかけだしていた。

ここからいつもの場所まで数メートルだ。

いつものファーストフード店。
コーラを飲みながら
ポテトを食べながら

「メイ…」

しゅんは待っていた。
窓際の席で。

あたしを見たとき、ガラス越しで
目を丸くして、口の形が
「メイ」
と動いた。