「もう、今、もえこといるんだよ」

日曜日。

もえこの家で、そんな風に
ずーっとメイに許してもらうのを
待っている俺がいる。

「ねえ、キスして」

そして、目の前にいる
もえことキスをする。

することは、もえことしてしまっていた。
ふわふわの女の子には触れて入れたくなる。

って知った。

メイは傷つけたくない大切な女の子だった。

もしかすると
それは、友達ということだったのだろうか?

でも、もえこといると、その色んな
ふわふわの場所に手を伸ばした。

甘い声が、ひっそりと響く。
その声で、どんどん奥まで探りたくなる。

部活だって、たまに手に付かないくらい
その映像を追いかけてしまっていた。

「初めてだったんだ。彼女はやらせてくれなかったの?」
もえこの顔で、そんなことを言われると
思ってもみなかった。

もちろん、もえこは初めてじゃなかった。
高二で経験済みなのは、驚くことじゃない。
でも、なんだかイイ気はしなかった。

くやしくて
くやしくて
もっともえことしたくなった。

メイとつきあってるということを忘れて。

「名前だけの彼氏だったんだよ。俺」