十人十色恋模様

「改めて。俺、前川一麻と言います。よろしくお願いします」


「私は木山壱乃と言います。こちらこそよろしくお願いします」


互いに挨拶をして、ズズっと飲み物を啜る。


名前は知っていたので自己紹介をするというのはなんだか変な感じだ。


「急に誘ったりして、大丈夫でしたか?予定とか」


「平気です。あの、前川くんも大丈夫でしたか?」


「っ!!」


「え?」


彼は急に口元を抑え出した。


大丈夫じゃ……ない?