十人十色恋模様

「あっ」


「え?どうかしましたか?」


彼は何かを思い出したかのようにスっと立ち上がった。


「お、俺……混乱してテンパってたから気づかなかったけど恥ずかしいことベラベラと!!」


「あ、の」


「それに名乗っていないし、ビックリしましたよね!?」


「大丈夫です!わ、私も名乗っていないですし」


彼の必死さに思わず、私も名乗ってないと口に出す。


「あの。改めて自己紹介しませんか?」


そして、そう彼に提案を持ちかけた。