「全っ然可愛くねぇ!!」


「宇月こそ、その演奏カッコよくないから!!」


嘘。


本当はめちゃくちゃカッコよかった。


「別にお前に見せるために演奏してねぇし!」


「じゃあ私の前で弾かないでよ!!」


これも嘘。


心地いい音色だったからずっと聞いていたい。


「もういい。俺帰る!!」


バタンと大きな音を立てて軽音部部室のドアを閉める宇月のことを、私は密かに想っていたりする。