十人十色恋模様

じっと目を合わせていた彼がフッと笑う。


「な、なんで笑うの?」


「いや、必死に見るんだなぁと思って」


「それはもちろんだよ!だって……海斗くんだし……」


こっちは緊張しっぱなしというのに海斗くんは落ち着いている。


それがちょっと悔しい。


「俺も里緒だから見てしまうのかも」


「…………えっ!?」


一瞬、思考回路が停止した。


でもすぐさま彼に聞き返す。