「海斗くんなんか、海斗くんなんか!!」 『大嫌い』 そう言おうと思ったのに。 口からその言葉が出なかった。 嘘でも冗談でも彼のことを『大嫌い』だなんて言えなかった。 だってやっぱり。 「好きだもん……」