十人十色恋模様

「それはないだろ」


「いや、ある。俺今日ずっと数えてたし」


いつもワンコみたいな可愛い顔しているくせに、こんな時の一麻は真剣そのものだった。


その真剣な表情に嘘ではないことが分かる。


「……俺、そんなに見てた?」


「見てた。そして寂しそうな表情してた」


寂しい表情?


そんな顔していただろうか?


思わず自分の頬に手を当てる。