十人十色恋模様

「ごめんなさい。貴方とは付き合えません」


海斗くんはそうバッサリと斬った。


「どうして?」


彼女は海斗くんに質問をする。


それに対して海斗くんはこう答えた。


「お付き合いをするなら自分が本気で惚れた相手としたいので」


「私はダメなんですか?これから知ってもらって……」


「でも今は惚れていないので、ごめんなさい」


女子生徒は泣きそうな顔になるが、海斗くんは悲しそうな顔だったり、怒った顔をする訳でもなく、ただただ真顔だった。


「そう……時間作ってくれてありがとう」


そう言って女子生徒はその場からいなくなった。


いなくなった途端、彼は深いため息をつきながらその場に座り込んだ。


「これで良かったんだ。これで」


どうしてこれで良かったんだろうと、その時は思ったが後で真相を知った。