パッと目が覚めた時には、 周りが真っ暗だった。 「いま何時だろ…」 携帯を探す時、隣から温もりを感じた。 「峻くん…?」 スースーと寝息を立てて気持ちよさそうに寝ていた。 「ふふ。可愛い。」 時間を見ると夜の8時だった。 「帰らなくっちゃ。」 本当に最後。 「峻くん…っ」 峻くんが起きないように静かにベッドを離れる。 「ずっとずっと大好き…」 頬にキスをして、 置き手紙に “さようなら”だけを書いて家を出た。 ごめんね。峻くん。