「峻くん。」
「ん?」
峻くんが私を離し、私を見つめる。
その眼差しにもう優しさが溢れてて…
「私ね、峻くんが世界で一番好きだよ」
「ひかる?」
「優しくて、強くて、カッコよくて…」
不思議そうに私を見る。
明日には私の隣に峻くんはいない。
もう側に行けない。
触れられない。
「…愛してる。」
「…っ」
二度目の私からのキス。
唇が離れて峻くんを見ると顔を真っ赤にしていた、
「ふふっ、顔真っ赤だよ?」
泣いたらダメ。
バレちゃうから。
笑顔でいるの。
「ひかるが変なこと言うからだろっ」
「変なことじゃないもん!」
いつも通りにするの。
「俺も愛してる________。」
峻くんとのキスは、
しょっぱい味がした。

