「あ、あのっ。僕!!!!!
ずっとひかる先輩に憧れてて…っ」

待って。
そう来たか。
告白なんて思ってなかったよ私。

それで峻くん、やだって言ってたの…

これは、戻ったら説教くらうな…

「流川先輩がいるのは分かってるんです!!
で、でも伝えたくて…っ」

でも、この男の子の必死さを見たらなんだか聞かないのも可哀想だった。

「ひ、ひかる先輩っ、ずっと好きでした…っ」

私も峻くんのこと、追いかけてる時はこんなに必死だったのかな。

「ふふっ、ありがとう。嬉しいよ」

「…っ!ぼ、僕、ひかる先輩みたいな素敵な人必ず見つけます…っ!!」

素敵な人って…
私のこと盛りすぎ!!

そう言って男の子は颯爽と帰っていった。

「あ、名前聞くの忘れてたな…」

まぁ、いいか。
階が違うと会わないし…

「名前なんか聞かなくていいんだよ」

声のする方を見ると、
それはそれはもう、不機嫌な峻くん。