「ひ、ひかる先輩…っ」

私の目の前に顔を真っ赤にしながら立ってる男の子。

靴の色を見ると一年生だった。
み、見たことない…

「な、なんでしょう…?」

「はっ、話したいことがあるんです!
聞いてもらえませんか!?」

足震えてる…
だ、大丈夫かな!?

「い、いいけ「やだ」

え、峻くん?

峻くんが少しだけ私を引っ張って、男の子との距離を作る。


しゅ、峻くん、
一年生相手にヤキモチ丸出しにしないで…っ!


「ちょっと話してくるだけだから、峻くん待ってて?」

「ひかるっ!」

峻くんに捕まらないように、
私は男の子の手を引いて、人目のつかないところまで来た。

話したいことあるって言ってるのに帰しちゃったら可哀想だし…


「すいません…ありがとうございます。」

「ううん!で、どうしたの?」