「何の用だよ」

峻くんが私と九条くんの間に立つ。

「君に用はないんだよね。ひかるに用があるから退いてくんない?」

う、うわぁ…朝からバチバチ…

「ちょ、2人とも…っ」

「ね、ひかる。明星大学行くってほんと?」

「そ、そうだけど…」

何で九条くんが知ってるんだろう?

「俺もそこに進学するんだよね」

「へっ?」

「は?」

その言葉で峻くんの不機嫌さはMAXになった。

何も峻くんの前で言わなくたって!

「だから、大学でもよろしくね?」

「いや…あの…」

よろしくは出来ればしたくないっていうか…

「行くぞひかる」

峻くんが私の手を引いて歩き出す。

「しゅ、峻くん待って〜」

私は必死に峻くんについていったのだった。