「…る…かる…ひかる!」

「はいっ!!!」

誰かに呼ばれてガバッと起きる。

あれ…私寝ちゃってた!?

「峻くん、今何時!?」

「夜の9時だけど…」

「やばいっ!帰らないと!ごめんね、寝ちゃって!」

私が急いで立ち上がると峻くんが腕を引っ張りベッドの中に引きずり込まれる。

「しゅ、峻くん!」

「…今日は帰したくない。」

いつもと違う様子の峻くんに無性にドキドキする。

「離したくないんだ。」

「わか、分かったから少し距離を…っ」

近すぎて心臓が…っ

熱が下がった事を良いことに峻くんが私の唇を奪う。

「…っ!」

峻くんの唇熱い…
体温が熱いー!!!


「ごめん。移したら俺がちゃんと看病するから少しだけ…」


その後、何度も何度も唇を奪われ、
風邪を移され、私が寝込んだことは言うまでもない。