ある日の放課後。

「衣装合わせするから女子集まって〜」

衣装係の子に呼ばれて、ぞろぞろと女子が集まる。

「はい、これひかるのね。これは朱莉ちゃんの」

テキパキと配っていく。

わ、私本当にこれ着るの…?
露出多いし、恥ずかしい。

「朱莉着るの?」
「ここまで来たら着るしかないでしょ」

隣の教室が学祭期間の時だけ更衣室になってるためそこでみんな着替える。

「あ、朱莉似合う!!!」

「ちょ、私の見てないで早くひかるも着てよ!」

あ、そうだった。
朱莉に見惚れてた…

「う、うわぁ…」

なにこのTHE平凡って感じ。
やっぱり私が着るべきじゃないでしょ…

「ひかる…それ絶対、流川に見せたら大変なことになるよ。」

「だよね…幻滅するよね…」

「いや、そっちじゃなくて」

え?

「見せに行こ!!」

ガラガラと更衣室を開けて出ていく朱莉。

「え、まって!!」

私見せる勇気ないんだけど!!