もうすぐてっぺん。
知らない人はいない観覧車のジンクス…
てっぺんでキスするとその人と永遠に結ばれる…
そんな夢みたいな話、憧れるに決まってる。
朱莉たちはするんだろうなー。
でも…私には無理だよね。
まず、峻くんそういうの興味なさそうだし…
仕方ないよね。
ふと外を見る。
「わぁ…みてみて!すっごい綺麗だよ!」
私がそう言って峻くんの方を見ると、
峻くんが立ち上がる。
「え?ちょ、揺れるから立たないで…っ」
いきなり揺れて焦る私。
だけど、次の瞬間頭が真っ白になった。
「…んっ」
え…?
何が起こって…?
チュッと鳴ったリップ音。
すぐに離れる唇。
「峻くん…?」
「ごめん。」
頂上でキスすると永遠に結ばれる________。

