「あはははっ、ひかる涙目になりすぎ!」

「朱莉は笑いすぎ!本当に怖かったんだから!」

はいはい、と言いながら笑っている朱莉。

もう…自分は怖くなかったからって…

そう思っていると朱莉が春くんと峻くんに聞こえないように耳打ちしてくる。

「…で、流川とはいい感じ?」
「い、いや…全然…」

はぁ。とため息をついた朱莉。
だけどすぐに切り替えて、

「そろそろ陽が沈むころだし観覧車乗ろ!」

ルンルンで向かってる朱莉たちだけど…

観覧車ってことはつまり2人ずつで乗るってことだよね?

私たちは乗らない方がいいよね…

「朱莉、私たち下で待ってるね?」
「何言ってんの?ひかるたちも乗るから」

半ば強引に乗せられた私たち。


え、えー!?

峻くんと2人きりって、まずいってばー!