「うー。寒い〜」 「ひかる、手貸して。」 冬休みが終わり、後期。 私達三年生は、 “卒業”へのカウントダウンが始まっていた。 「手?はい。」 峻くんに手を出すと、 その手を握り峻くんのポケットの中に入れられてしまった。 「え!峻くん恥ずかしいよ!」 「ダメ。」 峻くんは離してくれなかったけど… 「でも…あったかいね!」 そう言って笑った私をみて峻くんの顔は真っ赤っか。 …かわいいなぁ。