「えっ…ネックレス…?」


「うん。短期のバイトだったんだけど。
びっちりクリスマスまで働けば買えるって分かって。クリスマス俺だって、ひかると過ごしたかったよ。でも、どうしてもプレゼントしたくて…」

「峻くん…」

全部私のためだったの…?

「でも、サプライズしたかったから、ひかると楽しく話したり、連絡したり、触れたりしちゃったら思わず言っちゃいそうで…本当にごめん!!」


深く頭を下げる峻くん。
峻くんは何も悪くない。

勝手に勘違いしてた私。

「私も不安になっちゃったりしてごめんなさい。
てっきり私とはもう会いたくないのかと思ってた…」

「冷たかったよな。ごめんな、ひかる…」

峻くんの優しい手が私の頭をポンポンする。


「峻くん。」
「ん?」

「ネックレス、つけて??」

そう言って私は峻くんに一歩近づいた。

峻くんは少し震えた手で私の首元に腕を回し、
少し経ってから、

「…できた。」


そう言って離れた。

「どう…かな?」

「うん。やっぱり似合ってるよ。
買えて良かった!」


峻くん峻くん。

私こんなに幸せでいいのかな。


「峻くん…っ!大好きだよぉー。」

泣きながら抱きつく私に、

「分かってるよ、俺はそれ以上にひかるの事好きだから」

私以上に力を込めて抱きしめてくれた峻くん。



朱莉…峻くんはまだ、私で出来ていました!