「あの…さ、峻くん?」
帰り道。
手を繋いで歩く私達。
「どうした?」
頑張れ。
言え私。
勇気を出して!
言うんだひかる!!
「あ、あのっ!
く、くく、クリスマス!一緒に過ごしませんか!?」
い、言えたよね!?
峻くんと目が合い、離せないでいたけど、
峻くんは少し経ってから申し訳なそうな顔をした。
「ごめん、ひかる。言うの忘れてたんだけどさ。
俺12月からバイト始めてて、クリスマスもバイトなんだ。」
え?
ば、いと…?
「ふ、2日とも…?」
「うん。24も25も。」
嘘でしょ?
クリスマスだよ!?
「クリスマスだから、いつもより時給高くなっててさ。」
そんな嬉しそうな顔されたら私何も言えないよ。
「…そ、っか…頑張ってね!」
そうやって言うしかないじゃん…。

