後ろを振り向くと、大勢の人たちが私たちを追いかけてくる
このまま捕まってなるものか!!
いつもより数倍走るのに力を入れ、大群から距離を取った
その隙に私たちはどこかの控え室に逃げ込んだ
ゼーゼーゼー
や、やばっ…本気で走りすぎた
「いったい、何なんだよ。さっきのは…」
「さ、さっきのは…その…」
私は息を切らせながら、説明をした
「数年前、私が竜彦や母さんに差し入れを渡そうと一人でここに来たんですよ。その時はまだ小さくて…」
って、今も小さいか
「わざわざ差し入れのために遠いとこから来て偉いねってよく言われるから、何度も何度も行ったんですよ…そしたら、いつのまにか姫と呼ばれていて…」

