卒業 – 恋 –

「こんにちはー」

ちょっと小声で挨拶すると、部長がチョコレートを食べながら「こんー」と挨拶を返してくれた。

「これいる?」

部長はチョコレートを差し出す。

「ありがとうございます」

部長はなんだか変わった人で、私は3年一緒にいるけど、未だにまだよく分からない。

同級生なのだけど、何故か敬語になってしまう。

私はいつもの定位置の窓側にキャンバスをたてる。

と、

「よっす!」

早くも郁斗が現れた。

「何、今日早くない?」

いつもは休憩のときに来るから、もうちょい遅い。

「そうか?まぁ細かいことは気にしない気にしない、あ、それチョコレート?」

郁斗はさっき私が部長に貰ったチョコレートを指した。