卒業 – 恋 –

さすが郁斗、反応早い…

「そうだよ、でもあげなーい」

私はチョコレートを口に放り込んだ。

「あ!ずりぃ!」

私はどやっとドヤ顔してみた。

「あなた達本当に仲がいいのねぇ」

部長が顔を寄せて来た。

「部長!」

「よーす」

郁斗はめちゃめちゃ軽い挨拶をした。

「はい、そんなに欲しいならあげるよ、チョコレート」

部長は郁斗の手にぽん、とチョコレートを置いた。

「あざーす!」

お礼なのかさえ分からない挨拶をし、

「じゃ!」

と言って郁斗はグランドへ戻った。

部長はふっと笑みをこぼした。