「バーカ」


後ろで声がした。



振り返ると、幼なじみの正太郎が立ってた。



「何よ、見てたの?―――バカにしたけりゃすればいいよ」



「バーカ。何泣いてんだよ。『痩せたら考える』って、あんな男、振られてよかったじゃん」



「・・・子ブタのままじゃ、誰も私なんてみてくれないよ」



私なんて・・・



「バーカ」



「何よ!バカバカ言わないで」



「じゃあさ、お前を好きな俺はどうなるわけ?」



「・・・え?」



私の頭の中は真っ白になった。