甘やかして、私だけ




「酔っぱらって夜景に向かって叫んでるから心配になったの…」


__ふむふむ。それで、いろいろあり時をめぐり・・・




「で、今あかねちゃんとこうして会えたの」

「へーそうなんだ。」



急に夜景が懐かしく思えなくなる


「なんか反応薄くない!?」




そうかな。

確かに、ロマンチックな話だと思うよ?


でも、その割には全然態度にでないし何にも言わないじゃん…




だって、さっきの話終わって無いし


お兄ちゃんが押し掛けてくる前のこと



思い出して、表情が曇ってゆくの自分でわかる


だから、言ってやる。



「将くんが私と住んでいられるのも、私のことどうも思ってないからでしょ?」



千代子さんと出来ちゃってるくせにさ…

そんなんで、追いかけてこられても困るよ



ふいっと顔を逸らす





「…本気で言ってる?それ…」


な、なんで、急に声低くなったの…?

でもまだ、信じられないから、将くんのこと…


「二年前の将くんだって、チャラかったし、突然いしいなくなるし…」


お兄ちゃんと一緒じゃん。


実際口にすると結構つらいな…

でも、

どーせ結局そんなもんなんだよ



「運命とかそんな当てのない期待しないほうがいいよ・・・」





期待したり信頼したり…そんなのしなきゃよかったんだ・・・




「その分後から辛くなるから…」




希望とかそうゆうのって、募った分だけ

後にも自分の中に残って、それにずっと苦しめちゃうんだから