甘やかして、私だけ




椅子に座り、作業の続きを始める


だけど、



”将が私と一緒にいる時もあなたのこと話すから…”




千代子さんに言われたことを思い出す



本当に悲しそうな顔してたな…


将って三村くんのことだよね、名前で呼ぶって


一緒にいる時って、二人ってどういう関係なの?





”ただ、仕方なく一緒に住んでるだけなんでしょ”



そうだ、私と三村くんは特別な関係でもなんでもない


でも、一緒に住んでで・・・





”調子に乗らないほうがいいよ??ずんぐりむっくりさん”



乗ってない!乗って無いし!


ずんぐりむっくりって!!いまダイエット中だし!あの人が細すぎるんだよ!!


私、健康だもん!!



でも待てよ、三村くんってああいう女性がタイプなの?



前に、私に、もう髪切らないの?って言って来たし

ショートカットが好きなん??


そして、やたらぷにぷに触ってくるのって

太てぇー脚と腕だなーとか思ってたの!?




「何だよ…もぅ…」


なんなのこの気持ち、モヤモヤするし、なんでこんなに千代子さんのこと気になってんの・・・


ギュッと胸をおさえる


もう一緒に住めないのかな?今日も帰ってこない?



それは、ちょっと・・・嫌だな。




「なんて…」




パラパラとついに降ってきた雨がなんとなくうれしい、空が私を理解しているみたいで・・・