甘やかして、私だけ




「おかえり!」





そう、理由はともかく二年越しの再開だからね、



まぁ………うん……




「っ…!」


って、目見開いてないで何かいってよ!


固まっている三村くんの沈黙が私に緊張を与える




そして、


「……た、ただいまぁーー!!」


「んあぁ!!やめて!」



突然動いたかと思えば、抱きつこうなんて100年はやいわ!




「あかねちゃん…」




私に上手くかわされた三村くんは地面に横たわっている




「ふんっ、三村くんのセクハラにはもう動じないんだから」


「セクハラじゃないよ、求愛!」


「余計意味わかんない、私に求愛なんてしてどーするの」



こんな、なんの取り柄もない平凡な女に求愛なんてしもいいことないよ…





「ところで、新しいお家は見つかったの?」



気を取り直して、先程もらってきた冊子をみてる




「私もこの家今年更新で、引っ越そうと思ってるんだよね…」



もうちょっと安くすむといいなって苦笑いを浮かべる





「そーなんだ…」



そういって何か考え込んでいる三村くん



そんなに、無いのかな?


たしかに、この辺ないよね、時期的な物もあるけど、若者向けの物件も少ないし



私も早く考えなきゃな…



少し真剣に冊子を見ていると





ガシッ!


「えっ!」



急に勢いよく肩をつかまれる


「なによ…」


三村くん行動が急すぎるよ…


向かい合っている三村くんを少し睨む