甘やかして、私だけ



「うん。おいしい!」


そう言って笑顔を見せる三村くん



「よかった!」


ホッと安心して私も食べ始める


うん、確かに悪くない


食べなれている自分のカレーも今日はなんだか、いつもよりもおいしく感じる


普段一人で使っているテーブルで誰かと食事するなんてなんだか新鮮だな。。。



ふとそんなことを考えていると



「そうだ、あかねちゃんってお酒好きなの?」

昨日、結構酔っぱらってたけど、って聞いてきた


「いや、飲めるってだけでそんなに」


昨日のあれはたまたまで・・・



「三村くんは?以外に飲めないとか?」


「以外にってなに?!」


ちょっとだけ身を乗り出して聞いてくる



だって、チャラいからお酒好きそうだし…!!

完全に私の勝手なイメージなんだけど……



「でも!今日ね、三村君って以外にいい人なんだなって思ったの…」


これだけは今日、伝えなきゃって思ってた




昨日は突然現れてびっくりしたし怖かった、今日の朝だって何なのこの人って不信感しかなかった


けど今日、ほぼ……いや、超無理やりだったけどお出かけ楽しかった


三村君私のこと気にしてくれて、歩くスピードをあわせてくれたり、疲れてない?休憩する?とかすごい聞いてくるし


って!!!


「ねぇ!三村くんきいてる?!」



「あぁ、うん……」



なんで、そんな、悲しそうな顔しているの?


目線も合わさず、急に、なにもしゃべらなくなった三村くん