甘やかして、私だけ

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いきなりとはいえ、動物園を満喫した私たち




帰りの車内



私は一枚の写真を見ている


「それ、そんなに気に入った?」


三村くんは少しこちらを見てへラっと笑った


「うん!これ、本当にもらっていいの?」

「もちろん!」



私が見ているこれは、


入場するときにおサルさんと記念撮影できるサービスで、

その写真に私が感動して見ていたら、三村くんがプレゼントしてくれたのだ


三村くんとのツーショットなんだけどね・・・




「何から何まで本当にすみません。」

「いきなり連れできたのは俺だから気にしないで?」



ジャケットを返すだけだし、橋までも家からほんとに近かいから、


私は財布をはじめケータイすらもってきていないのだ




「所で、あかねちゃんお腹空かない?」


確かに空いたかも・・・
動物園を満喫しすぎて気づかなかったけど、もう6時過ぎてるし



でももう、あの橋に差し掛かっている

ここまで来たら、もうこの辺には飲食店はおろかお店などない




あっ!そうだ!




「あかねちゃんを送り届けるが先だね~あかねちゃんの家こっち?」


「ねぇ、三村くんってカレー好き??」


「え?まぁ好きだけど。。。」


私の突然の問いに驚いているようだ




「実はね、家出てくる前に先に夜ご飯作ってきちゃったの、だから、よかったら食べに来ない?」



三村くんお腹空いてるって言ってたし!


それに、カレー作ると大抵、次の日もカレーになるんだよね~




「え?あかねちゃんが夜ご飯作ってるの?食べたいけど。突然お邪魔じゃなかな?」


「家、狭いけど全然お邪魔じゃないよ」


「そっか!じゃお言葉に甘えようかな♪」



今日分かったけど、三村くんってたまに不思議な事言うんだよね。

今も手土産いるかな?とか言ってるし。。。