甘やかして、私だけ




やっぱり、酷いこと言い過ぎたかな?




私は、繋がれた手を強く握り返し少し駆けて三村くんの隣に並んだ


「あかねちゃん?」

少し顔を上げた三村くんに、


「みて!猛禽類ゾーンだよ!あんまり落ち込んでると鳥さんに食べられちゃうんじゃない??。。。」




我ながら意味不明。




「ぷっ」


へ?


噴き出した三村くんを見る




「ぷははっ!とりさんって!それに俺が食べられるわけないじゃん!!」


食べられるならあかねちゃんでしょ、ちっちゃいし!


とか言って腹を抱えて笑う三村くん


慰めようと思ったのに、なんかムカつく~~~





「もう、だから俺、諦められないんじゃん」



なにを?


笑い終わった三村くんが謎すぎる


でもまあ、


「諦めて得することはあんまりないよ!男は粘り強くなきゃね!!」



なんとなく励ましてみる・・・




「うん。そうだね!俺がんばるから覚悟しといて!」

「う、うん?」


なんかよくわからないけど、三村くんの力強い眼差しが私に向けられた