三村くんとの視線を合わせて、少しの間のあと
ゆっくりと私は口を開く・・・
「なし。」
ハッキリと言った。
「・・・・・。」
三村くんは開いた口が塞がらないようだ
「へ?どどどどどういうところが!?理由を教えてください!」
再起動した三村くんはつらつらと述べる
そりゃ、
「チャラい。浮気しそう。って感じがもう全身からにじみて出るよ?」
そう、私は真顔で述べた。もちろん視線を離さずに
まず見た目!ゆるい!すべてが。
私、わけあってそーゆー人苦手なんだよね!!
って!
「ごめん!初対面同然の人にこんなこと言って!!」
正気に戻る・・・
聞かれたからつい昨日から思ってた心の声まで言ってしまった!!
面食らっている三村くんを慌ててのぞき込む
すると、
ガシッと勢いよく肩をつかまれた
「あかねちゃん!俺どうしたらいい?どうしたらあかねちゃんの視界に入れるの!?」
え・・・?
「よくわかんないけど・・・。とりあえず大学頑張るとか?」
三村くん大学生らしいし、しかもその大学聞き覚えある・・・
そんなことどうでもよくて!!
そこで、頑張って!いい社会人になって!まじめに働けば根性から変わるはず!
たぶん。。。!
ってか!!!
「ち、ちかいよ!三村くん!」
勢い良すぎて
近すぎてさっきから三村くんのドアップしか見えないんですけど・・!!
そして匂いも変わらずチャラい!アクセサリーもごついよ!!
「ご、ごめん。あかねちゃん行こうか。」
元気なく前へ向き直る三村くん
そして、一度離れた手はしっかり繋ぎなおされている
手は繋ぐんかい・・・。
だけど、明らかにその手は先ほどとは力弱く元気がない
