酔ってるし、自分の家の匂いに安心したのと
将くんが近くにいることで
急に気まずくなり力なくうつむく・・・。
「・・・。」
将くんは黙ったまま。
朝のケンカも全部私が悪い…のはわかってる…。けど…
なんかふわふわしてて、頭もうまく回らない…
冷めきらないお酒が全然残ってる…
「・・・。」
ドアによし掛かってるのも辛くなり、黙って家の中に入ろうとすると…
「…っ‼」
ずっと黙ってた将くんに、荒々しく肩を掴まれ引き戻される
「あかねちゃん…さっき、自分の状況わかってた?」
怒ってて、でも少し苦しそうな声
「・・・。」
「ねぇ・・・ちゃんとこっち見てよ…。」
うつむいたままの私に訴えかける
「…っ‼」
そんなの。…そんなの!!
「…わかんないよ・・・。」
「はぁ?…それ、本気で言ってる?」
ギュッと少し肩を掴む力が強くなる
だって、いくら考えてもわかんなくって…
「誰なの…?」
「えっ?」
小さくつぶやく声に反応する将くん
「あの日、駅前で女の子と歩いてたじゃん…」
ぎゅと胸が苦しくなり将くんの袖を握り返す…
だけど、
「会社の人だよ。」
なにそれ…。
「前にも見た人って言う人いるよ。。。」
「八城君?」
「…え?」
弾かれたように俯いてた顔を上げる
「今見てわかった。見たことある奴だったし…」
「そう。八城君が恋人同士みたいって…羨ましいって言って…」
あの日…将くんを見かけた日にそう言ってた。
「…そいつが見たこと信じるの?」
少し感情的な将くんに少し驚く
「別にそういうわけじゃ…」
「そうだろ!今だってあいつ俺が出てきてびっくりしてたじゃん!!送りオオカミだろあんなん!」
「八城君はそんなこと…‼」
ぐっと強い視線に言葉が出なくなる
でも、八城君は親切でむしろ私が迷惑ばっかりかけて…
「っ…将くんはっ、ほんとは誰が好きなの?…」
っ・・・。ここで泣くのはずるい。だから我慢しなきゃ…。
「あの日2人で何してたの?」
「・・・。」
あっ。やってしまった・・・。そう思った・・・。
なんで黙ってるの??
なんでっ……_
「…言えないことなんだ。」
「……違っ!」
「もういいよ!」
”ドンっ”
自分の力一杯で将くんを突き放した……
…私ってホント、めんどくさい奴…
つくづくそう思うよ・・・。_
「あーもぅ!…」
そう言って髪をクシャと掴み、
「…俺、頭冷やしてくる。」
「…あっ!」
バタンと再びしまったドアは先ほどより胸に響く…
将くんにあんな顔させちゃった・・・
怒っているようで悲しそう…
