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「よしっ」
玄関で靴を履き、
仕方ないと自分に言い聞かせながらアイロンまでかけたジャケットを持つ
昔、おばあちゃんに迷惑かけたらお礼しなさいって言われたもんね!!
返すだけだし!ぱっと行って帰ってこよう・・・!!
「仕方ない仕方ない!いってきま~す。」
なんか腑に落ちないが、誰もいない部屋に声をかけ、あの橋へと向かった。。。
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しばらく歩くと橋が見えてきた____
そこには見覚えのない車が一台止めてある
「あかねちゃーーーん!!」
と叫びこちらに手を振っている人がいる。。。
「げっ」
あれは・・・
明るい髪にゆるい服装、日差しに照らされている奴は間違いなく昨日のあいつだ
早く返して早く帰ろう!
借りたものを返すべく、ジャケットを抱えなおし意を決して前へすすむ
「お、おはようございます。」
近くなったところで私から声をかけた
「もうお昼だけどね!」
そう言い、ははっと笑いながら彼も近づいてきた
「あの!これありがとうございました…」
「あかねちゃんこの後暇?なんか用事あるの?」
さっそく持っていたジャケットを返そうとしたところ、
私の言葉を遮るようにそう言ってきた
「いやっ特にはないですけど・・・」
少々イラッとしたけど言葉を返す
「じゃあさ!俺とドライブしようよっ!今日ひまなんでしょ?」
暇とはいってないし・・・!
「いや、私これ返しに来ただけなんで・・・」
やんわり断ろうとすると
「まぁまぁ」
「ちょ、ちょっと!!」
いつの間にか私の後ろに回り込みぐいぐい背中を押してくる
「あ!実はこの後会社に行かなきゃなんなくてぇ・・・」
「うそだ。さっきなんもないって言ったでしょ!!」
このさい嘘で開き直るしかないと思ったけど・・・だめだ・・・。