甘やかして、私だけ



なぜ、朝、駅に送って駅前にいるの?


そもそも、鍼灸師に研修とかあるの???


しらんけど。




そもそも___



なんで・・・_なんで!!!



「……?…せんぱい?…先輩!!」



なんで、女と歩いてんだっっっ!!



「…あかね先輩ってば!」

「…はっ‼あ、ごめん!!なに??」


どんどん増える疑問に頭が一杯になっていたとき

ポンと後ろから肩に置かれた手…


「…って、”あかね”先輩ってなに?」


なんか、さりげなかったけど。


キコエテマスヨ…。



「修って呼んでくれたから、俺もいいのかなって♪」

「いや、あれは覚えているかの話でしょ!」


下の名前で呼んでいいなんて言ってなくない!?



「てゆーか、なんでそんな怖い顔してるんですか?」


先に歩いてっちゃうし…と不思議そうな八城くん


「もしかして、さっきの男の人知り合いでした?」

「…‼…」


言えない。。。

2日連続同じ女の人と歩いているところを見ている人に


「もしかして…」


あの、男の人は私の彼氏なんだ。なんて・・・


言えない・・・!!



「もしかして、同じ会社の人ですか?」

「…え?」

「だって、スーツだしサラリーマンぽかったですよ?」


よっしゃ! スーツ万歳!!

やっぱり、スーツは最高だよね!!



「うん~♪そんな感じかな~」

とりあえず適当に合わせると


「へー。当麻さんといいイケメンが多いんですね、うちの会社…」

「あー。でも八城君もカッコいいと思うよ?」

「・・・。」


お顔もとても整っていると先輩は思うゾ!



「…あ~。なるほど。先輩ってそっち系の人か~…」


え!?なに!?


なんだか一人で納得している八城君・・・だけど!


「そっち系って何~~!??」




先に歩き始めた八城君を追いかけて、隣に並んだ時・・・



ふわっと八城君の香水が香った…


やっぱり、この香水…どこかで……




「ん?先輩?…早く会社戻りましょ!」


「あ、うん…!」



八城君が呼ぶ声で、どこか懐かくなる気持ちは去っていった・・・