珈琲の中で



「なぁ、お前と彼女。すげーお似合いだな。見てるだけでお互いが思い合ってるのがわかるよ。」



「、、あぁ、ありがとう。」




貴瀬は俺に微笑んだ。




正直驚いている。






貴瀬が俺に笑いかけるなんてな。






貴瀬はおもむろにスケッチブックをとりだして、彼女を描き始める。




貴瀬の絵が変わったのはこれがきっかけだろう。




ふと前を見るとカウンター越しの彼女が笑っていた。