情熱的に愛して

思わず、胸がキュンとした。

好きって、好きって……

門馬雪人に好きって言われるなんて。

会社の門馬雪人ファンは、これを待っているんだよね。


なんとなく、分かるような気がする……


「そ、そうか?」

ほら、お父さんも顔が綻んでいる。

「はい。夏海さんのような女性を、僕は他に知りません。何年かかってもいいです。夏海さんと一緒にいる事を、許して下さい。」

私は、門馬雪人の方を見た。

あの何を言っても、クールに返してくる門馬雪人が、今は熱く私との結婚を語ってくれている。

どうしよう。

正直、嬉しくなっちゃう。


「お父さん……私も、同じ気持ち……。」

ダメ押しで、私も言ってみた。