情熱的に愛して

そして、問題の週末がやってきた。

彼氏が来ると聞いて、お母さんもお洒落している。

逆にお父さんは、機嫌が悪そうで怖い。

お父さん、お願いだから、事を荒げないでね。

襖の影から、手を合わせて願った時だ。


玄関のチャイムが鳴った。

「はーい。」

ノリノリのお母さん相手に、私は急いで玄関へダッシュした。

「お母さん、私が出る!」

「あらあら。」

お母さんに根掘り葉掘り聞かれて、ボロを出されたら、たまったものじゃないからね。


玄関を開けると、そこにはいつもよりも上質なスーツを着た、門馬雪人が立っていた。

私は思わず、そのカッコ良さに、茫然としてしまった。

「何だよ。」

「いや、何だか気合入ってるなぁって……」