情熱的に愛して

言われる事は分かっている。

どうせ、仲がよろしいようで、とかそんな事だ。

「ねえ、もしかしてプロポーズされた相手って……門馬?」

「えっ!?」

思いがけない質問に、心臓が飛び出しそうになる。

「いや、違うと……思う。」

「まあ、そうだよね。あの門馬がねぇ。」

秋香の中でも、門馬雪人はイケメンで通っている。

そんなあいつが、私にプロポーズする訳がない。

そうだ。

実際、あいつが結婚しようと言ってくれたのも、おじいちゃんの件があるからだもんね。

うん。

この際だから、思いっきり利用させて貰おう。


「夏海?」

「ううん。何でもない。」

私は気持ち良く、門馬雪人からのLineの返事を、見直した。