なんだ、これ。

まだドキドキしている。

「私と門馬雪人が、結婚……」

私はそれだけで、その場にしゃがみ込んでしまった。


どうしよう。

あんなカッコいい奴と、四六時中一緒?

ご飯を食べる姿……

着替える姿……

くつろいでる姿……

寝る姿……

どれも、様になっている。


極めつけは、裸で私を見降ろす姿。

「うほっ!」

思わず鼻血が出そうになった。


「とりあえず、部屋に帰ろう。」

少しずつ少しずつ、這うように前に進んだ。

「何やってんだよ。」

そこへ冷たい一言。

振り返らなくても分かる。


あれ?

君、さっき暗闇の方向へ帰って行ったのでは?


「さっさと立て。」