情熱的に愛して

「私だって、そうよ。」

「おっ!こういうところは、意見が合うな。」

そう言って門馬雪人は、私のマウスを奪って、印刷をクリックした。

「だからと言って、俺に惚れないでくれ。」

「誰が!」

そして遠くの印刷機に、紙が出てきた。

「はい、直してくれてありがとう。」

門馬雪人は、心のこもっていないお礼を言うと、印刷機に向かって行った。


「何なの?あいつ。」

「まあまあ。あいつは私達同期の中でも、出来る奴じゃん。」

秋香は両肘ついて、門馬雪人の背中を追っている。

「もしかして、秋香。あの悪魔の事……」

「ないない。って、言うか悪魔って何?」

そんな秋香は、同期の中でも一番の美人さんだ。