「す、好きです!」

勇気を振り絞って出した言葉。

ずっと好きだった。
初めて笑顔を向けてくれた時から。


届かない、だけど届いて欲しいと願って出た言葉。
だけど、彼はあっさりと私を
絶望に落とす。


「悪いけど。子供には興味ないんだ」


子供。確かにあなたから見たら私は何も出来ない子供だけれど。
それでも、と縋ってしまう。


「でも、連絡先教えてくれましたよね?」

「教えて欲しいと言ってきたからね」


突き放すような、冷たい言葉。
まるで最初から私の存在なんて気にとめてなかったかのような。
他人行儀な言い方。
あぁ、本当にもう駄目なんだと、嫌でも思い知らされる。



「その気にさせたなら、ごめんね」



こうして私の初恋は終わったのだ。