春麗らかな午後
大学の授業が終わったわたしは
師匠の屋敷に向かっていた

もう午後は用事もないし
屋敷でレポートを書かせていただこう

歴史研究科のレポートには
マニアックな本が山積みになった
九十九邸でやるのが一番だ

大学図書館よりも
ラインナップが充実している

本当に師匠の財源は何処から出ているのか…

そんなことを考えていると
街角に貼ってあるビラに気がついた

((日曜 骨董市 開催))

骨董市か
師匠が好きそうだなぁ

日曜も特に予定がない
例の妖怪退治とやらが無かったら
師匠を誘ってみよう

…女子大生として
日曜に予定がないのはどうなんだろう

友達はいるけど遊ぶほど
活動的な友達はいないんだよなぁ