「ちょっと待てよ。」


え?


「今の決め方全然桜井のこと考えてねぇじゃねぇかよ。
今どき小学生でもあるまいし、固定の友達とつるむ概念やめろよな。」


え?????


何言い出してるんだこの人...今いいところで話が終わろうとしていたのに!


「はぁ?桜井さんがいいって言ってるんだからいいでしょ?」
「いいったって...ほぼ強引に了承させた形だろ。」
「まぁまぁ、2人とも...」


どうしようっ


『なんか面倒なことになってね?』
『それーw』
『てかどうでもいい』


やばいやばい。
でも今までこんなこと言ってくれる人いなかった。
私のこと、考えてくれる人がいた。
なんでだろ?どうして私をたすけてくれるの?


「てか桜井もなんか言えよ...」
「あのっえとっで、でも、私は保健委員会で大丈夫です。



ごめんね。
助けてくれたのに。
でも私はこうするしかないから。


「ホラッもういいでしょ?桜井さん大丈夫だって言ってるし」


ムスッとした顔をしながら彼は自分の席に戻っていく。


キーンコーン


チャイムの音が鳴って授業は終わった。
ふぅ、疲れた...