「はーい、図書委員希望の..」


委員長の言葉がそこで途切れた。


ふと黒板を見ると定員2人と書いてあって


今手を挙げているのは3人だった。


『あっ..』


被った。


沈黙もつかの間、2人のうち1人が声を上げる


「あのぉ...ももはどうしても咲ちゃんと組みたいなぁ...もしダメなら...諦めるけど」


甘ったるい声を上げ、諦めるといいつつもどうしてもという有無を言わせない言葉で威圧する。


「私もももと組みたい...」


相手の子もこちらを見つめてくる。こうなっては勝ち目がない。


「じゃあ...桜井さん、どうする?」