「ごめん。気持ちには答えられない」




「……」






何か……理由があるの?




そんな風に思えた






「……理由はあるの?」




「……たぶん、茉菜を不幸にしちゃうから……」




「……なんで……そう言うの……?」




「それは……」




「どうして、そんなこと言うの?どうして空はいつもそうなの?みんなのことばっかりで、自分のことはどうでもいいみたいに。どうして、空は自分を大切にしないの?」




「……」




「どうしてなの!」




「……」






私のバカ




なんで逆ギレしてるのよ




空は昔からそうじゃない




自分はいつも後回し






「……ごめん。大きな声出して……」




「いや……」






私はその場にいづらくなって、その場を離れようとした






「……じゃあ、また明日」




「……あぁ……」






私は学校を後にした




なんで……上手くいかないの?




なんで、距離が広がっちゃうの?




つらいよ




苦しいよ




……空




私は少し曇っている空を見上げて、一粒の涙を流した