「つっばさぁー!!」

『―――きゃっ!!』


加奈だ。

三階から勢いよく駆けあがってきた。

後ろから私の首に手を回し、きつく締めてくる。


「うらっ、苦しいかー!ハッハッハー!」

『ちょ…や゛め…苦゛し…』


意味不明な加奈の発言と同時に、私の低いいかにも苦しそうな声が漏れた。

しかし加奈は力を緩めようとしない。

逆にきつく、これ以上ないんじゃないかと言うほどきつく締めた。

私は流石に苦しさに耐えられなくなり、加奈の腕をバシバシと叩いた。


『や゛…加奈…ギブ……ぐるじぃよ゛ぉ゛……』

「…あっごめ……やり過ぎちゃったわ」