それから私は本格的にKを好きになった。
私はKにちょっかいばかりかけた。
Kはなにかといえばすぐに暴力を振る人だ。
良くないことではあるが、ひ弱な私はそんなとこにも惹かれていた。ちょっかいをかけては暴力を振られ、かけては振られの、繰り返しだった。
そんな様子を見て周りの人は私がKのことを
好きなことをわかっているようだった。
K本人は気づいていなかったが笑笑
私とKとRは常に一緒にいた。それがとても楽しかった。
3人は同じ吹奏楽部で、よく演奏会などにも行った。
私とRは同じ通学路だったが、Kだけは真反対であった。
それでも、私はKと帰りたくてRを誘って、Kの通学路から3人でよく帰った。
しかし、塾に行っているRは部活終わりの遅い時間に遠回りをしてかえることは不可能だった。最初のうちはRを優先し、休日だけ3人で帰っていたが、私は物足りなく感じ、Kの通学路から2人で帰ることが増えていった。