「なんでだよ!紅杏だってこのバイクカッコイイ好きだってゆってるだろ!」

いやいや爽汰くん…そういう問題じゃあないでしょ。苦笑


「あのね爽汰?こんなド派手なバイクが校門の前に止まっててみなさいよ?みんなびっくりするでしょ?それに遅刻してんだから!」


「確かに…でもそれじゃあ兄貴のバイクしかねぇぞ!どうすんだよ!?」

確かに…
海兄のバイクは黒のCBR400F…それはそれは私も爽汰も惚れるぐらいカッコイイバイクなんだけど…いじっちゃってるからなぁ。



「しょうがない。電車で…「紅杏!送ってやるよ」」











え、なんでいるの?

「か、魁?!あんた、どうしてここに?」

そこに居たのは、お兄ちゃんのチームの幹部、魁だった。

「説明は後!車だから乗れよ!どーせ遅刻してんだろ」

え、いやいやまぁ確かにそうだけどさ、なんで関東に居るはずの魁がここにいんのさ。

「おいおい早く乗れって」

そう言って魁は私を車の助手席に座らせると

「おい爽汰!海翔は知ってる…っつーか海翔に頼まれたから安心しろよ!」

タノマレタ?


「おう!ありがとな!後で暇なら戻ってこいよ?」

「その予定〜」

そう言い車に戻ってきた魁は、「じゃあ出発〜」と言いエンジンをかけ車を走らせた。