君色コネクト

文字を消しきってまた横目で見ると

響也は黒板消しを置き

手をパンパンとはたいていた。

終わったんだと思い私も黒板消しを置く。

またまた目線を向けると

思いっきり目が合った。

私の心臓が飛び跳ねる

脈を打ちながら

思わず身体が固まってしまった。

お礼を言おうとしても

金魚みたいに口をパクパクと

動かすことしか出来ない。

喉に何かがつっかえて

声も上手く出せない。

恥ずかしくて目を逸らそうとしても

その瞳に吸い込まれそうで

ただ見つめ返すことしか出来なかった。

響也は少しキョトンとすると

そのまま黙って席に戻ろうとした。

待って。もう一回お礼を言いたいのに。

伝えないと!

私はその思いだけで駆け出し

響也の服の袖口を掴んだ。